世間の目は決して温かいものばかりではなく、心ない言葉をかけられたことも一度や二度ではありません。
創業当初は、十分な設備も実績もありませんでした。自宅の一室から始まり、病院や施設を一軒一軒訪ねる毎日です。
名刺を持って伺っても、すぐに信頼していただけるわけではありません。
それでも、私は通い続けました。朝行って、昼に行って、また別の日にも伺う。
自分たちがどのような思いでこの仕事に取り組もうとしているのかを、何度も伝えました。
ある時、ある病院の看護部長から声をかけていただきました。
「本気でやるのか」
「毎日来られるのか」
「夜中でも必要なら来られるのか」
そう問われ、私は「行きます」と答えました。
最初に任せていただいたのは、大きな契約ではありません。まずは一人分の仕事でした。
毎日届け、使い終わったものを回収し、整えて、また届ける。その繰り返しです。
お客様にとって必要な時に、きちんと応える。小さな約束であっても守り続ける。
挫けそうになっても、お客様から「有難う、頑張って。若いあんたがこんなに懸命に働くなら応援する」という暖かい言葉をいただくたびに、一歩一歩前へ進むことができました。
そうした積み重ねの中で、少しずつ信頼をいただけるようになり、自分の夢であった「教師・監督・甲子園」よりも、「縁の下で福祉・医療業界に力を尽くすこと」が、自分に与えられた天命かもしれないと強く思うようになりました。